“のれん”を承継する。事業承継のあるべき姿。会社(事業)名プリンシプル事業内容小・中・高校生向け個別指導塾の運営代表者名個別指導塾プリンシプル 代表(教室長)山崎 直樹HPhttp://principle-juku.jp大手フランチャイズの個別指導塾の管理職から独立し、自分の理想の塾「個別指導塾 プリンシプル」を開業。約15年間、全力で育ててきたプリンシプルの事業継承に至った経緯と、ウィザーズプラスとのパートナーシップについて、山崎 直樹様に語っていただきました。目次15年間育てた、自分の理想の個別指導塾「プリンシプル」は、両国の地で約15年、小学生・中学生・高校生を対象に一人ひとりに合わせた授業を行う個別指導塾です。プリンシプルを開く前は、大手フランチャイズの個別指導塾で管理や新規開拓の業務を行っていました。管理職でしたので、従業員に対しては数字の部分でかなりシビアに言っていました。そのような中「このままこれを続けていくのはちょっとしんどいな」と考えたこと、現場で生徒に教えるということからしばらく離れていたので、今こそ現場に戻って自分の理想の個別指導塾をやろうと思い、最後は妻に背中を押されて、プリンシプルを開業しました。それからは、ありがたいことに、約15年間で200名弱の生徒が入ってきてくれました。私は、塾は“生き物”だと思っています。偶然の出会いもあり、たまたま良い方向に向かってくれた。今から新しい塾をやっても同じようにはならないと思います。ひとつの区切りを迎え、事業承継へ色々な変化があって、事業承継を考えました。15年前、プリンシプルを開いてすぐに入塾してくれた第1号の生徒が、小学生から高校卒業まで、そして卒業後は大学(医学部)に行きながら講師まで勤めてくれたのですが、その子が医師国家試験に合格したんです。他にも初期の生徒たちが同じように就職を迎えた時「ここでひとつの区切りかな」と思いました。ちょうど子育てが終わったような感覚です。あとは、約15年間全力で走り続けたので、少し疲れたのもあります(笑)。数字だけではなく、様々な価値をしっかり見る力ウィザーズプラスさんとの出会いは、インターネットでの検索でした。調べて4〜5社に問い合わせ、実際に面談をしたのですが、多くは期待したものではなかったですね。インターネット上に収益などを載せて、オークションをするようなところが多く、あとは営業の方が来て、「とりあえず数字を見せてくれ」と。そんな中で唯一、ウィザーズプラスさんがお任せできる企業だな、と感じました。まず、担当の方の格好が良かった(笑)。ネクタイをピシッとして、雰囲気がありました。こういう方が来るんだから、しっかりしているんだな、と直感的に感じましたね。お会いして、色々ヒアリングしていただいて、収益などの数字の部分だけではなく、“のれん”(信用やブランド力など、数値化しにくいが実際に存在する無形の経済的価値)の価値、という点での評価・算定をしていただいたので、非常に嬉しかったですし、ありがたかったですね。私も大手フランチャイズの学習塾を経験したので分かるのですが、学習塾の場合、事業承継の時は「生徒1人あたりいくら」という感じなんです。それと、仲介会社(M&Aコンサル)は基本的に上から目線の会社が多いので、“のれん”という考え方はなかなか取っていただけません。ウィザーズプラスさんには「多くの塾では、高校受験を終えた時点で卒業するのが一般的だと認識していますが、プリンシプルさんは多くの生徒が高校生まで残っているという、かなり特色のある塾だと思います。それは塾の持つ力として、価値をしっかり見させていただきます。」と言っていただけました。密なコミュニケーションと、柔軟な対応力事業承継までの期間、本来であれば半年程との事でしたが、受験シーズンには業務に集中したいなど、わがままを聞いていただき、結果的に約1年をかけて承継を行いました。密にコミュニケーションが必要な時には、週に2日ほど対面で打ち合わせをしていただきました。フットワークが軽く、スケジュールや場所など、ほとんどこちらの希望を受け入れていただける柔軟性があり、知識も豊富で、数字にも強い。そして「できること」「できないこと」をはっきりと示していただけました。様々な部分で非常に心強かったです。事業価値の算出についても、しっかりしたヒアリングから“のれん”の価値を根拠のある数字で表していただき、丁寧な資料を作成してくれました。そのおかげもあり、非常に納得のいく金額でクローズできました。良い出会いが、良い事業承継とつながるウィザーズプラスさんと事業承継を行ってみて感じたことは、「絶対に専門家は通した方が良い」という事。費用はかかりますが、それを払っても充分に価値があります。承継先も非常に良い企業と出会えました。今までやってきたプリンシプルのスタイルを気に入っていただき、共感してくれました。ウィザーズプラスさんにお願いしなければこの出会いもありませんでした。実は「承継をしないで畳んでしまおうか」と考えた事もあったんですが、でも様々な出会いがあり、偶然があり、育ってきた塾ですので、良い企業と出会い、事業承継ができて、本当に良かったです。─インタビュアーの余談プリンシプル担当のコンサルタントが結婚をした際に、山崎様がワインをプレゼントされたそうです。信頼関係が築かれた素晴らしいパートナーシップとして、山崎様とウィザーズプラスが非常に良い関係を構築できたのだなと、感じることができるエピソードでした。プリンシプル様、この度はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。取材日次2024年4月取材・制作中丸 哲哉